万葉集にも詠まれる奈良県・二上山のふもとで、翻訳の仕事にいそしんでいます。
大阪に出掛けて大学院生もしています(社会福祉専攻)。雑多な日々の生活で感じた
ことを、徒然なるままに、Ten thousand leaves 目指して綴ってまいりますので、
どうぞよろしくお付き合いください!

2013年07月02日

里親交流会

里親の認定を3月に受けて、それから里親会の会費の請求と会報の送付があった以外は特に大きな動きはなかったのだけど、今日は初めて「里親交流会」に参加してきた。

なんでも今年度から、奈良県で里親支援専門相談員が県内の児童養護施設2施設に配置されることになって、そこで里親同士の情報交換・交流を目的に交流会を行うということになったらしい(うち、1か所は以前から交流会の実施あり)。先月から月1回ペースで行われていて、私は仕事の都合で今回が初参加だった。

今回の参加メンバーは、里親さんのご夫婦1組と、里母さん、私、そして、2施設からの相談員さんが各1名と児童相談所の方1名の、計7名だった。

内容としては、ざっくばらんなおしゃべり会という感じで人数も少なかったけど、児童相談所、児童養護施設、そして里親の3者が同じ場を共有するというのは、とても大切だと実感した。というのも、この3者は、子どもの福祉という同じ目的を持つ立場にありながら、非常に対立構造を生みやすい関係でもある(と私は思っている)からだ。里親からすれば、「子どもを施設に入れるなんてとんでもない!子どもは家庭で育つべき」と考えるし、施設は「家庭が大切というけれど、家庭で問題を抱えた子がうちに来るんだ!」と言うし、児童相談所は「どうせお役所仕事でしょ」と敵視されがち(←私もその傾向ありあせあせ(飛び散る汗))なので、こんなふうに、ふつーにお茶を飲みながらお話しするのって、実は画期的だったりするのではと思った。

せっかく(?)児童相談所の方もいらっしゃったので、日頃思っていたことを聞いてみた。
単純に「なぜ里親委託率は増えないのか」ということ。
とある資料によると、奈良県の里親の委託率は7.5%(平成22年度)で、都道府県48位/69らしい。私は、講義やら研修やら、事あるごとに、なぜ委託が進まないのかと質問してきたのだけど、納得できる回答を得たことがない。そして、私たちの家庭も、「実子がいる」「実子がまだ幼い」などの理由で、委託が難しいと言われたこともある。何が難しいのか、本当にわからないもうやだ〜(悲しい顔)

そして今日も思うような回答は得られなかったのだけど、この交流会は毎月あるらしいので、疑問に思ったことは、これからも聞いていくつもり。これって、会の趣旨には反しているのかなたらーっ(汗)。でも、今日は実際に里親をされている方々のお話も聞けて、やっぱり改めて、里親制度はもっと活用すべき、って思った。


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2013年03月07日

里親に認定されました

火曜日に児童相談所(といつも書いているが、正式名称は「こども家庭相談センター」)の方からお電話があって、我が家がやっと、里親として認定されたとのことぴかぴか(新しい)。もちろんうれしかったけど、「ヤッターっ」という感じではなく、ここまで長かったなあとしみじみ。まあ、私たちには必要な年月だったと思うので、それをとやかくというつもりはまったくなく、いよいよだなという身の引き締まる思いであります。

養育里親として認定されるには、私たちが2年以上を費やした研修を受けることの他に、下記の要件がある。一については、このブログでもちょっと紹介したけれど、夫婦ともに人間ドックの結果は提出していたし、私の場合は再検査要となっていたものを全部クリアにしないといけないということで、結論として大腸ポリープ発見・切除となった。二については、基本的に里親をしようという人で、二が満たされないというのは、あまり想定できないのではと思うけど、里親に支給される手当目当てだった人がいるとか、いないとかいう話はあるみたいだ。三のためには、もちろん所得も資産も申告している。私たちは金持ちではないけど、困窮はしていないというのは証明できたみたいだ。四は、相談所の方の判断にお任せするしかなく、五については、そういう事実がないということを申告する用紙にサイン・捺印した。

一  心身ともに健全であること。
二  児童の養育についての理解及び熱意並びに児童に対する豊かな愛情を有していること。
三  経済的に困窮していないこと。
四  児童の養育に関し虐待等の問題がないと認められること。
五  法及び児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(平成十一年法律第52号)の規定により、罰金以上の刑に処せられたことがないこと。

このお電話をいただいたときに、審議会で出ていた意見として、「実子がいるので、最初は短期から始めたほうがよいのでは」というのがあったと教えてもらった。自分たちとしても、綾香の様子も見ながら少しずつ前に進んで行くというのがいいのではと考えていたので、それは有難い意見でもあったのだけど、「実子がいる」というのが、マイナス要因としてばかりとらえられがちなのが、前からずっと気になっている。確かに難しい面はたくさんあるし、綾香のことも大事に思っているけど、里親家庭に子どもがいるというのは、そんなに悪いことばっかりかな。親に子育て経験があると、全く初めての人に比べれば、若干余裕があったりするのではと思うのだけど。

とにかく、これからです。
いろいろと。

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2013年02月10日

児童養護施設実習2

もう先週の土曜日の話になってしまうけど、オットと、そして綾香と一緒に施設へ実習に行ってきた。
綾香は併設の保育園で預かってもらえるということになっていたはずなんだけど、どういうわけか、一緒のお部屋で…ということになってしまったあせあせ(飛び散る汗)

まあ、これには必要以上の「気遣い」を要したと言うか、何と言いますかふらふら
前回の実習で会った子どもたちは私たちのことを覚えていてくれて、順番に膝の上に乗ってきた。そして、それを見た綾香がジェラシーもあって、膝に乗ってこようとする。そして、それを私は払いのけて、小声で「ちょっとガマンして」とささやく、みたいなたらーっ(汗)。そして、子どもたちからは、「あの子、誰?」と質問攻めだもうやだ〜(悲しい顔)。本当に子どもを預かるようになったら、綾香とその子を含めた私たちの関係作りは実際に直面する問題でもあるし、何となく雰囲気が分かったというのは良かったことかもしれないけど、実習では綾香のことは少し忘れて、みんなに100%の気持ちで接したかったなというのが正直なところだった。今度いつ会えるか分からないので。

そしてこの日は、幼児さんが一人増えていた。それに、インフルエンザでスタッフさんが少ないということで、小学校低学年の子どもと幼児さんが一緒になっていたところで、私たちは実習をさせてもらった。合計10人強ぐらいだったのだけど、そこには兄弟姉妹が3組いた。これも施設で実習させてもらって改めて気付いたことだけど、里親さんのところで、兄弟姉妹を全員預かるというのは難しいのもあって、離れ離れにするよりは施設で一緒に、ということもあるようだ。

これで一応研修は終了で、あとは児童相談所所長さんの家庭訪問のみになっている。
いっぱい質問を受けるんだろうけど、私が聞きたいこともいっぱいあるな。質問攻めにしようかなパンチ










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2013年01月30日

里親認定前研修(座学)修了

27日(日)の研修(座学)を受けて、私たちの2年越しの研修がやっと終わった。
しかし-しかし目、他の6,7組のご夫婦は、1月18日(金)、20(日)、そしてこの27日(日)の3回で同じく全研修を終えられたとのことで、10日間もかかっていないもうやだ〜(悲しい顔)。私たちがモタモタしているうちに何が起こったかというと、これまでは児童相談所関連の方々(=公務員)が講師をされていたので、研修の実施日が必然的に平日になり、私たちのようなサラリーマン家庭は、日程が合わなければ半年後の次回…ということを繰り返していたのだけど、非公務員の方が講師をするようになって、日曜日開催が実現したらしい。これはこれで良いことなのだけど、やっぱり制度とか仕組みって、私たちの生活にものすごい影響を与えるんだなあと改めて実感。その分、夫婦でいろいろ話したり、考えたりする時間はできたので、私たちには必要な時間だったのかもしれないけど。

で、最終日の当日の研修内容は、午前中の里親養育論と午後の里親養育援助技術。
午前の養育論では、里親が抱える課題とか、心構えみたいなところだったのだけど、現実問題としてやっぱり重たい内容(里子の背景とか、信頼関係構築の難しさとか)がいろいろとあるので、受講している人たちの顔も話を聞いているうちに、「本当にできるのかな…」みたいな表情になってくる。もちろんウチも不安がないわけでなく、実際それで夫婦での話し合いがずっと必要だったのだけど、「里親制度」って、大人と子どもの出会いの一つのきっかけであって、本当はもっと前向きなものであるはず、と私は思う。だから、あんまり「最悪のパターン」みたいな感じの話ばかりではなくて、成功例ももっと聞きたかったのだけど、オットいわく、この場は心構えの確認だから最悪のパターンでよいらしい。

午後は「コモンセンス・ペアレンティング」の講習。
叱ってどなってしつけるのではなく褒め育てをしましょうということで、そのテクニックみたいなものを学んだ。実は綾香の通っている幼稚園も褒め育てがモットーで、この講習で使われたDVDは、彼女の幼稚園での育児セミナーでも観たことがある。タイムリーというか、いま体罰の問題が話題になっているけど、要するに殴ってしつけようとするのは、その手段しか知らないからだということで、殴らずに褒めてしつける方法を学ぶ。里親研修でこれを学ぶのは、もちろん里親として技術を身に付けるということもあるけど、預かる子どもたちの背景にある、親の虐待の問題があるんだろう。親が必ずしも悪いのではなくて、自分も殴られて育ってきたから、それしかしつけの方法を知らないという親が、我が子も殴ってしまうという虐待の連鎖。体罰も結局同じなんだと思う。

というわけで、残るは土曜日の施設実習のみ(正確には児童相談所の所長さんの家庭訪問と健診があるのだけど、この話はまた後日)。
綾香は当日、その施設に併設されている保育園で預かってもらうので、親子3人での研修といったところかな。まだ何にも始まっていないけど、なんかいろんなことあったなあ。

posted by nara-nara at 15:26| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 里親のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月25日

里親になるための条件(健康)

里親申請の手続きが大詰めを迎えていて、明日土曜日は施設実習(の予定だったけど、オットが風邪をひいたので恐らく延期)、日曜日は講習、そして来月には児童相談所の所長さんの家庭訪問があって終了なのだけど、もう一つクリアしないといけないのが、オットと私の健康状態。実は二人とも、直近の検診で要再検査項目があるので、これが問題ないということも二月末の審議会までにハッキリさせないといけないらしいたらーっ(汗)

オットが検査で引っ掛かったのは、コレステロール、中性脂肪の値だったので、突かれたくないところをほじくり出された感があるのか、「脂肪の量が多くて何が悪いexclamation&question」と憤慨している。私は、確かに里親が不健康ではイケナイだろうと思うので、まあ、健康チェックが出来ていいかというぐらいの気持ちでかかりつけのお医者さんに行ったのだけど、「里親申請をするために…」という事情を少し説明したら、「すごく行政的ですね」とコメントされたふらふら

実は他にも、里親申請をするためには健康状態だけではなく、財産状況から自らの生い立ち、家屋の平面図等々、身ぐるみをはがされるぐらいに情報を提供しないといけない。私の場合は、先ほどと同じく「仕方がない」という考えなのだけど、なんで善意でやろうとしていることに対して、ここまでのことをしなければいけないのかというのが、オットを始めとした一般的な見解のようだ。

いまは、なんでと聞かれたら、「まあいいやん」としか言えないのだけど、そうしないといけない理由は、ひょっとして自分が本当に里親になったときにわかるのかもしれない。

とりあえず今は、とにかくオットをなだめて病院に行ってもらわないといけないのだけど、「診察に行ってくれたら、私のおごりで飲み食いさせてあげる」という、非常に矛盾した手段を取らざるを得ないところが…ツライですなあ〜もうやだ〜(悲しい顔)



posted by nara-nara at 11:44| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 里親のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月18日

里親研修―児童養護施設実習1

先週の日曜日、オットと一緒に児童養護施設に実習に行かせていただいた。
申請から2年ぐらいになるけど、来週の土曜日に施設で実習をあと1回受けて、翌日の日曜日に奈良市の家庭相談センターで座学の講習を受けたら全研修完了。正直、里親になるにあたっては、オットと私の間で少し考え方に違いがあるまま現在に至る、という感じだったのだけど、この状態では里親になるべきではないだろうということで、二人でもう一度いろいろと話し合った。内容はここでは割愛だけど、結果としてはオットがずいぶん歩み寄ってくれて、その代わり私たちの間での約束事も、いくつか交わした。本当に、本当に、オットには感謝している。

そんな状況で、二人で実習に行ってきた。
オットはこのような施設に行くのは初めてで、私はこれまでいくつか見学させていただいたことがあるけど、あまり施設に対してよい印象を持っていなかった(だから里親なんだけど)。なので、きっと感じたことは全く同じではないだろうけど、二人が共通して受けた、いわゆる「ショックがく〜(落胆した顔)」は、実は自分たちの綾香に対する子育てのことだった。

このブログでも親バカ全開だけど、綾香はお行儀もまあまあ良くて、聞きわけも良いし、宿題もバレエも頑張るし…と自慢の娘で、私の子育て方法にも自信を持っていたりした。でも、この実習で、そこをガツンとやられたパンチ

実習の数日前に施設の方からご説明を受けていて、その時に、「うちの施設では、幼児か高校生かに関係なく、自立できる力を付けることが子育てだと考えているので、その点を忘れずに実習を受けてほしい」と言われていた。私はこの考え方に非常に共感するので、その意味を十分に理解できていると思ってたのだけど、これがとんでもない思い違いだった。自分では意識していなかったけど、私は施設の子に対して、ものすごい先入観を持っていたんだと思う。「とは言え、やっぱり手のかかる子たちでしょ」、みたいな。でも、私たちが一緒に過ごした幼児さんたちは、おもちゃは遊んだあとすぐ片付ける、お茶碗に一粒もごはんを残さない、きちんとご挨拶できる、食べたら歯を磨く、という一連のことをきっちりとやっていた。

これって、子どもたちも本当にかしこいけど、スタッフの方のものすごい努力があったと思う。
私はと言えば、きっちりしつけていると言いながら、綾香が脱ぎ捨てた服を片付けたり、お茶碗に少しごはんが付いていても黙認したり…。なんでかと言うと、怒ってやらせるより、自分がやってしまったほうが楽だからなんだよね、結局もうやだ〜(悲しい顔)。私はつまり、綾香に対しても、私自身に対しても、とっても甘いわけで。で、なんでこんな違いが出てくるのかを私なりに考えたのだけど、施設の子たちは18歳になったら施設を出て、自分たちで生きていかなければならないという現実があるから、施設のスタッフの方は、それまでに自立できる力を付けさせることに真剣。でも私はと言えば、まあそこまで切羽詰まっていないというか、どうにでもなるだろうみたいな気持ちが、どこかにあるのだと思う。

親や大人が子どもにしてあげられることは何か、子どもに身につけさせるべきことは何か、改めて考えさせられた。



posted by nara-nara at 12:21| 奈良 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 里親のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

子どもを守れ!NHKの番組より

この前の22日に、NHKで「虐待、どう減らしますか〜アメリカから探る虐待対策〜」という番組をやっていたのだけど、冒頭に奈良県中央子ども家庭相談センターが出てきたのでビックリした。私たちが里親研修を受けさせていただいている場所だったので。講義をしてくださった課長さんも、何度となく画面に登場していた。

なんで日本のいわゆる児童相談所が出ていたのかというと、日米の現状を比較して、何がいまの日本に欠けているのかというのを浮き彫りにするためなのだけど、アメリカの虐待対策は日本の30年先を行っているというだけあって、何もかもが違っていた。そして、アメリカの関係者の人が、日本も今のうちに策を講じないと手遅れになると言っていた。

何が違っているかというと…

1)虐待対策にかける予算、人材、専門性等々
例えば、奈良県のこども支援課のスタッフさんは8名で、取り上げられていたアメリカの街は、奈良県の人口の8分の1なのに、スタッフ数が70人強。奈良のスタッフさんは、1人当たり140ケースぐらいを担当しているけど、アメリカでは10ケース以下にしないといけないと決まっているらしい。なぜ10ケース以下か。そうしないと、ミスが起こって結局は子どもが不利益を被ることになるからと、アメリカのスタッフさんが言っていた。

2)虐待対策の期間・体制
奈良県の課長さんは、虐待問題対応には終わりがないと言っていた。だから、虐待問題が新たに発生するたびに、スタッフさんの業務も蓄積されていくイメージらしい。でも、アメリカの場合は1年以内になっている。問題の解決のために、親に対しても、子どもに対しても「治療プログラム」が用意されていて、その効果で再発率は2割程度になっているし、それでもダメだったら、親権を停止して養子に出すとのこと。このことからだけでも、アメリカにあって、奈良県にないものは、@親に対しての十分な支援、A虐待を専門的に扱うエキスパートの存在、B親権を超える大きな権限、C養子先…などたくさんあることが分かった。

でも、もちろん現場の人たちが悪いのではなくて、国や地域が全体として取り組まなければならないことを、少数の人たちに押し付けているみたいになっているのが日本の現状なのではと思う。で、なんでアメリカではこういう国としての体制ができているのかいうと、「子どもは国家の資産である」というような考えが浸透しているからだという話だった。日本は違うよね。みんな子どもは好きで可愛がるけど、尊重していないみたいな。

さてさて、まだまだ言いたいことがありますが、これから日本のホープAYAKAのお迎えに行かなければならないので、このへんで手(パー)

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2012年08月28日

次の里親研修

私たちには、里親認定前の座学の研修はあと1回、施設での実習はあと2回残っている。
で、昨日子ども相談センターの方から、座学の研修の日程のご連絡があったのだけど、その日は綾香の幼稚園の運動会で、ほぼ100%参加はムリ。次の日程はいつごろになりますかと聞いたら、おそらく来年の2月で、ひょっとしたら年内にもう一度あるかもしれないということだったもうやだ〜(悲しい顔)

ということは、計3回の研修、2回の実習に行くのに、私たちは2年かかっているというわけであせあせ(飛び散る汗)
なので、なんで里親を増やそうといいながら研修が年に2、3回とかしかないんだ!と文句はいろいろとあるのだけれど、実は今回の研修は、これまでのように金曜日ではなくて日曜日になっていた(おかげで運動会にぶつかったけど)。以前ウチのオットも会社員という立場から、研修を金曜日にするのはおかしい、役所都合になっているんじゃないかとか担当の人に言っていたけど、きっと他にもそう思っている人がたくさんいたり、実際そのスケジュールの関係で、登録がなかなか進まないといった現状があったんだろう。こうやって、関係する人たちの相互作用や現実問題もあったりして、ゆっくりだけど制度は少しずつ、少しずつ変わっていくのかもしれない。

大学のスクーリングに参加してた時も思ってたのだけど、世の中には国会議員みたいに制度そのものを制定したり、改定したりする役目の人と、現場から制度の欠陥を指摘したりして、制度作りに影響を与える役目の人がいるみたいだ。私はやっぱり、後者のタイプかな。文句タレだし。

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2012年07月18日

里親基礎研修(7/13)

遅ればせながら、だけど、先週の金曜日に里親基礎研修にオットと行ってきた。
里親になるためには、この基礎研修(1日間)と認定前研修(2日間)、それと施設での実習(2日間)、書類審査、家庭訪問等々の手続を踏まないといけない。合計3日間の研修は、例えば今回の場合、7月13日、20日、27日の連続3週の金曜日に行われる。でもまあごく自然なことながら、一般的サラリーマンであるオットは連続3回も金曜日に会社を休めないので、今回は13日のみ参加。前回の昨秋のセッションでも1回のみ参加(基礎研修の日は休めなかったので、先に認定前研修に参加)。なので、次回の秋の研修に残りの1回になんとか参加できれば、やっと2年越しに研修完了ということになる。とにかく、里親になるにはハードルがとっても、とっても高いのである。

それはさておき、基礎研修の内容はその名の通り基本的なことで、そもそも里親制度とはという説明や、児童養護の問題、実際に里親をされている方々の声を聞くビデオ鑑賞、ディスカッション、そして最後に、会場となっていた児童相談所内の一時保護所を見学して終了だった。

思うことは本当にいろいろある。
まず、いま国家としては子どもを施設に収容するのではなく、家庭環境(つまり里親)で育てようという方向にあって、数値目標としても里親の委託率を上げようとしていたりするのだけど、ここ奈良県は全国平均と比べても委託率が低く、8.8%とのことだった。つまりは、家庭環境で過ごせている子どもは、要保護児童のうち10人に1人もいないということになる。で、その講義で、「子どもの福祉を考えると、里親に預ける子どもの数が少なくなる」と説明されていたので、質問タイムのときに、「子どもの福祉を考えると、なぜ里親に預ける子どもの数が少なくなるのか」とそのまま聞いた。その回答は簡単に言うと、問題のある実親や里子がいるから、ということだった。つまり、実親の方が子どもを返してほしいと言ってきたり、子どもは里親のところでなじめず、転々とすることを繰り返したりと、結局は子どものためにならない結果となるということだった。でも、これっておかしくないexclamation&question

そもそも、親も子どもも何らかの問題を抱えていて、だから子どもが社会的な養護を必要としていて、そして、その養護を受ける場は施設ではなくて、家庭のほうがよいということだったはずなんだけど、これだったら、結局そのような子どもはすべて施設に、ということになる。だから委託率が低いんだと、違う意味で納得した。

「子どもの福祉のために」という言葉を使うと、その後に続く言葉が正しく聞こえてしまうときがあるけど、どうもそうでもないときが結構多い。「国民のために」も同じだね。

続きはまた今度。




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2012年02月05日

里親認定前研修(その1)

ずーっとブログを更新しないでいきなりだけど、昨日はダンナと奈良市の子ども家庭相談センターで、里親認定前研修を受けてきた。実は、登録の申し込みそのものは去年の11月に済ませていて、その後、管轄の子ども家庭相談センター(大和高田)の方の自宅訪問があったりしてたのだけど、こういうことって、どこまで話せて、どこからは話さないというのが自分でも良く分からないので、とりあえずブログに書くのは止めとこうと思ってた。でも、昨日の研修を受けて、やっぱり里親制度というのは、どんどん認知されて、定着していくべきだと改めて思えたので、私たちの動きや経験したことなんかを、可能な範囲で共有させていただくことにいたしますかわいい

そもそも里親制度と養子制度は全く異なるもので、養子制度は親子関係を結ぶけど、里親制度は社会的養護を担うもので、戸籍に入れたりとかはしない。つまり、何らかの理由で家庭環境で過ごせない子どもを、施設に代わって養護する制度のひとつなのだけど、実際には日本では、そういう子どもの多くは里親のところではなく、児童養護施設などで暮らしている。でも、子どもが育つ環境としては、やはり施設ではなく家庭のほうがよいはずだというので、いま里親制度を広めようという動きが進められているし、私もその役割を担いたいと思っている。

でも、「社会的養護」を担うのは誰でもOKということではなく、いろいろと条件があって、この認定前研修の受講もそのひとつ。3回出席しないといけないのだけど、日程は平日の終日が3回。つまり、オットは会社を休まないと研修に参加できず、今回も3回のうち、2回はどうしても会社を休めない日だったので、昨日の1回何とか参加できただけだった(後の2回は6月予定)。

で、昨日のプログラムは、小児医学と発達心理学と、里親先輩からのお話(こちらの方)およびグループディスカッション。小児医学のほうは堅苦しい専門的な話ではなくて、子どもが熱を出したらどうしたらいいとか、どういうときには救急車を呼ぶのかとか、かかりつけ医をもっていたほうがよいとかいう話で、小さい子どもがいる人は、8割ぐらいは知っている内容だったと思う。でも今回、他の方とも一緒にお話を聞いて改めて気付いたのが、里親をご希望される方には、お子さんがいらっしゃらないご夫婦が多いということ。不妊治療を重ねて苦しい思いを続けるのではなく、新しい家族のあり方を考えたときのひとつの選択肢として里親制度があったということなのかもしれない。

次の発達心理学も専門的な話ではなくて、家庭環境に恵まれずに育った子どもたちに、どういう心理的特徴があるか、大人たちはどう対応していくべきかといったことを、実際に養護された子どもたちの例を匿名で簡単にあげながら説明いただいた。確かA男からH子ぐらいまでの例が挙げられていて、それらの内容は大学でも児童福祉を勉強している私としては、まったく知らないことではなかったけれど、里親になるかもしれない立場からすると、「とっても幸せに暮らしているI太郎の例はないのか」と言いたくなるぐらいの重い内容ばかりだった。

そして里親先輩のお話。里親になろうと思った動機から、里子さんと暮らされている現在の生活の様子まで、本当に包み隠さずお話いただいたという感じだった。聴講者は7名だったのだけど、グループディスカッションを始める前には、それぞれの事情なんかも話したりして、その室内は其々のプライベート情報で満杯になったあせあせ(飛び散る汗)。極めて冷静、客観的に考えると、まったく初対面の相手に、なんでそこまで話せるかというぐらいのレベルだったのだけど、「あ、おんなじことを考えていたんだなあ」とか、「やっぱりそこは辛かったね」とか共感することが多々あった。たぶん、こんなふうに同じ立場で共感できる仲間みたいなのがいないと、やっていけないぐらい大変だってことかなあと、帰り道にオットと話していた。

ざくっとこんな感じ。
綾香はと言えば、このおかげで朝7時から夜18時まで幼稚園にいるハメになってしまって、お迎えの後はいつもより随分甘えていたけど、私もどういう心理状態になったのか、綾香のことがいつもの10倍ぐらいいとおしく感じた。オットの彼女に対する言動も、いつもとは明らかに違っていた。
里親になるってことは、綾香にも新しい形の兄弟姉妹ができるということ。「一番大変な思いをするのは綾香やな」と、オットは言った。




posted by nara-nara at 00:28| 奈良 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 里親のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする